最新のチャートで1位を獲得したのは、女性声優によるユニット・TrySailの新曲「adrenaline!!!」だった。TrySailの楽曲が当チャートの1位を獲得するのは、発表開始以来初の快挙である。今作はアニメ「エロマンガ先生」のEDテーマに起用されており、アニメのファンを中心に大きな支持を獲得している。なお「エロマンガ先生」からはOPテーマのClariS「ヒトリゴト」もヒットしており、今週のチャートでは指数が10万ptを突破している。
2位は好調の平井堅「ノンフィクション」がキープ。ドラマ「小さな巨人」の影響を受け、引き続きの高動向となっている。指数は次週にも10万ptを超えそうだ。
3位にはドラマ「リバース」の影響で快進撃が続く、シェネルの「Destiny」がランクイン。当チャートの1位こそ獲得できていないものの、指数は10万ptを超え、昨年までにヒットしたドラマ主題歌の水準と比較しても遜色ない記録となっている。
4位には、鈴木このみの「Blow out」が初登場した。アニメ「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」のOPテーマに起用されていることもあり注目度が大きく、好スタートを記録している。鈴木このみの楽曲は、CDよりも音楽配信を中心に上位入りを記録することが多くなっており、近年、複数の作品で好記録が生まれている。
5位以下で注目は、フジテレビ系火曜ドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」のOPテーマに起用されている、Beverly「I need your love」の推移である。ドラマの影響で浮上が続いており、今週は順位・指数ともに過去最高を更新している。次週はさらに記録を伸ばす可能性があり、要注目と言えるだろう。
ここのところ、大きな注目を集める音楽作品が多く、当チャートでは近年でもあまり例を見ないハイレベルな上位争いが続いている。今週は25位のラインが指数1万ptを超えた。先週まで上位の多くを占めていたMr.Childrenの楽曲数は減ったが、注目度の大きいドラマ・アニメのタイアップ作品が数多く登場していることと、WANIMA、RADWIMPSといったアーティストが複数作品をランクインさせていること、さらに3月〜4月からのロングセラー作品の勢いが衰えないことなどを背景に、引き続きチャート全体の指数レベルが高い状態が続いている。なお、次週以降は、新譜の数が減ることなどを受け、この状態は少しずつ落ち着いていく見込みである。